Jellyfish分離型 あずむ殿

 我々は多くの犠牲を払い、ようやくこの星へ降り立った。ここはエリダヌス座イプシロン星系第6番惑星エリダヌス。我々の祖先がかつて住んでいた地球という星に大気構成が酷似しており、青く美しい星だ。太陽の膨張から爆発へ刻一刻と迫る中、我々の祖先は地球を捨て銀河系から更なる宇宙へと飛び出した。そして今、幾千年の膨大なる時間をかけ、かの地エリダヌスの大地へと記念すべき一歩を踏み降ろすのである。太陽神アポロンが死んだと言われる川エリダヌスの名前が冠とされる星に、今我々が降り立つことは、まさに神の思し召しか、それとも皮肉なのか。  まず、我々はこの星の大地を大きく二分する河川から調査を始める。この巨大な河川はエリダヌス星と呼ばれる所以でもあり、莫大な流量を誇る母なる川である。我々は高機動探査ロボット「Jellyfish」分離型を、調査の尖兵として送り込んだ。この水質調査こそが、我々の全ての始まりと言っても過言ではないのだ。 (ヌ151年6の月・船長ノイ記)

ロボだと言い張ります。






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